ネットワークが繋がらない!というトラブル対応で
2件続けてLANケーブルの断線に遭遇したので記事にしておきます。
まず、滅多にLANケーブルの断線はおきません。
何かしら原因があります。よくあるのが椅子で何度も踏んでしまったり、家具を引きずった際に切れたとか。。。
見えるところは良いのですが、壁や天井裏の見えない箇所は大変です。
今回のケース
1)後から点検口をつけている。上記の写真は、点検口を作った業者にて切断されていました。
2)後から同じ配管に光ケーブルを引き込んでありました。⇒明らかに切断されてはいませんでしたが、損傷あとがありました。
だいたい経路上に人の手が加わっています。。。
壁の中とか床の中の誰も触っていない場所にほぼ原因はありません。。。
補修方法
LANケーブルは、修理できません!
過去には、半田でつないでいるものなどを見たこともありますが、シールドされているケーブルの配線を剥いて繋いでも当然スピードが出なかったり不安定になります。規格にも到底対応できません。(電話配線用のコネクタで線を繋いでもダメです!)
で、現場でどうするかというと
第一選択肢、抜き替え可能か検討しケーブルとRJ45コネクタを取り替えます。
第二選択肢、抜き替えできないケーブルは切断箇所を特定しモジュラージャックをつけるか、JJコネクターで接続します。
(弊社の場合、RJ45コネクターを含めPanduit社やPanasonicの製品をよく使用しています。)
ただ、ここで問題となるのは実際の切断箇所の特定です。
業者が使う高価なテスターを使うと短絡箇所の位置までの距離を調べられるのです。
テスターがない場合、怪しい箇所を見つけるには目視しかありません。
(信頼できるテスターは、FLUKEやHIOKIなどのメーカー製だと思います。誤差も少なく安定しています。)
下の写真は、弊社が普段使用するテスターです。
(FLUKE社の安価なモデルですが、十分な性能です。それでも揃えると15万円くらい。)
弊社は、LAN工事メインの会社ではありませんので
大規模な工事でもっとグレードの高いテスターが必要な場合、レンタルや元請けさんからお借りしたりで対応しています。
(FLUKEの業界標準テスターは、1台200万円超えです。)
短絡箇所を表示してくれるテスターも、レンタルできると思いますので利用されるのも手かも知れません。